スタッフブログ
2015年7月4日 土曜日
唾液について‥
スタッフの中村です。
普段、何気なくお口の中を潤している「唾液」ですが、起床時や緊張したりすると口の中がカラカラになったり、また大好物な食べ物を目にしたり、すっぱい物を想像した時にジワーっと出てきてその存在に気がつくことがあるのではないでしょうか?
私達の口の中には大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)や粘膜に分布している小唾液腺から1日1~1、5ℓの唾液が分泌してします。成分の99.5%は水分で残りは微生物や剥がれた細胞、白血球、食物残渣を含んでいます。
唾液の量は1日の中でも変動があり、また様々な役割を果たしています。
〔消化作用〕
良く噛んで食べ物と唾液が混ざることによって、消化酵素のアミラーゼがデンプンを分解し、胃や腸の消化や吸収を助けます。
〔抗菌・自浄作用〕
リゾチームやペルオキシダーゼの酵素により細菌の発育を抑制、ラクトフェリンは広範囲の細菌に対して静菌作用を示します。また潤滑油となり、粘膜も保護しています。
機械的清掃効果により細菌を洗い流します。
〔中和作用〕
食べ物を摂取すると、常在菌が糖や炭水化物などを分解して酸を作ります。そのため口の中が酸性に傾き、歯が酸で溶けやすくなります(溶かされたのが虫歯!)それを中性に戻そうとする作用(緩衝能)です。
〔再石灰化作用〕
唾液に含まれているミネラルやカルシウム成分が歯の中に染み込むことで、歯を丈夫にします!(^^)!
寝ている時には分泌量が激減しますので、唾液が守ってくれません(^^;)
その前に丁寧な歯磨きをして酸を出す歯垢を取り除くことが大切です。
また、食物を良く噛むことは唾液の作用を発揮することになりますので、是非、一口10回噛むことを意識してみましょう!
唾液は加齢やストレス、疲労、服用している薬によっても量や成分が異なります。気になる方は唾液検査や、唾液が出やすくするためのセルフマッサージなどお伝え致しますのでどうぞお気軽にお声掛け下さいね♪
歯科衛生士 中村
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